テスラのバッテリー交換費用は、公式の一律料金は公開されていません。
保証の対象になる不具合は無償で修理され、経年劣化は一般的な車両保険の対象になりませんが、事故・水害は契約条件で決まります。
- バッテリー交換費用が一律でない理由
- Model 3・Model Yの保証条件(8年・距離・70%)
- 交換が必要かを判断する3つの確認
- 事故・水害で車両保険が使える条件
- Teslaアプリで見積もりを取る手順
自宅充電の安さは条件で変わる!
同じ条件で太陽光・蓄電池の見積もりを並べると、充電費用の違いが分かります。
\テスラの自宅充電に合う太陽光・蓄電池の設置費用を比較/
テスラのバッテリー交換費用はいくら?

交換費用は、Teslaアプリのサービス予約で診断を受けた後の見積もりで示されます。サービスの実施前に、見積もりを確認して承認する必要があります(Tesla公式のサービス予約)。
過去の交換事例で金額が紹介されていても、自分の車の費用にはそのまま当てはめられません。高電圧バッテリーは仕様や損傷の範囲が異なり、保証の適用可否と必要な作業も診断後に決まるからです。
費用の出どころは、バッテリーが損傷した原因で決まります。次の表で、Teslaの保証、自己負担、車両保険を分けて確認します。
| バッテリーの状況 | 費用の出どころ | 確認先 |
|---|---|---|
| 保証期間・距離内に生じた保証対象の欠陥 | Teslaの保証。修理・部品交換は無償 | 新車限定保証 |
| 保証期間・距離内で容量が70%未満 | Teslaの保証(バッテリー容量保証) | バッテリーおよびドライブユニット限定保証 |
| バッテリー火災による車両の損傷 | Teslaのバッテリー保証。火災前の損傷などは対象外 | バッテリーおよびドライブユニット限定保証 |
| 保証が切れた経年劣化・故障 | 自己負担。一般的な車両保険の対象外 | Teslaサービスの見積もり |
| 事故・水没による損傷 | Teslaの保証は対象外。車両保険は契約条件で決まる | 保険会社の約款 |

金額を調べる前に、原因が保証の対象かを確認します。
テスラのバッテリー交換費用が一律でない理由


Teslaの取扱説明書は、高電圧バッテリーと低電圧バッテリーを別のバッテリーとして扱っています(Model Y・Model 3の取扱説明書)。
交換費用は、どちらを交換するか、保証の対象か、どんな作業が必要かで変わります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
高電圧バッテリーは車両診断後の見積もり


サービスチームは、予約の詳細を確認し、リモート診断を実行して、次回の訪問の初期見積もりを準備します(Tesla公式のサービス予約)。
高電圧バッテリーの交換費用は、診断後の見積もりで初めて示されます。バッテリーの状態、保証の有無、必要な作業が、診断の結果で決まるためです。
低電圧バッテリーの交換とは費用も役割も違う


高電圧バッテリーと低電圧バッテリーは、役割も、保証と費用の決まり方も違います。
| 比べる点 | 高電圧バッテリー | 低電圧バッテリー |
|---|---|---|
| 役割・不調のサイン | パワートレインの部品。車載電子回路と低電圧バッテリーにも電力を供給する | ロック解除・ドア・充電開始など、車両が反応しないときに放電を疑う |
| 保証 | バッテリーおよびドライブユニット限定保証(8年・距離・容量70%) | 70%の容量保持保証とは別。車両ごとの保証状況をTeslaアプリで確認 |
| 費用の決まり方 | 車両診断後の見積もり | 車種・年式・部品と作業内容に応じた見積もり。0%までの放電が原因の費用は自己負担 |
| 対処 | Teslaアプリでサービスを予約する | ジャンプスタート。充電できないときはサービスを予約する |
部品代・工賃・搬送費で支払額が変わる
保証の対象外になると、修理費用を自己負担します(Tesla公式の来店準備)。支払額は、部品代、工賃、搬送費で変わります。
搬送費は、保証の対象かどうかで扱いが分かれます。保証期間内に走行できなくなったときは、最寄りのサービスセンターまで輸送サービスが提供されます(ロードサイドアシスタンス)。故障が限定保証の対象外のときは、けん引費用が請求されます(ロードサイドアシスタンス ポリシー)。
部品代や工賃が高いと言われる理由は、テスラの修理代が高い理由をまとめた記事で解説しています。
テスラのバッテリー保証で交換費用が補償される条件


Teslaのバッテリー保証は、新車限定保証の「バッテリーおよびドライブユニット限定保証」です。
費用が補償されるかは、期間と距離、不具合かどうか、対象外の原因がないかで決まります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Model 3・Model Yの保証期間・距離・70%条件


日本向け保証では、Model 3・Model Yは、8年と距離のどちらか先に達するまで、70%のバッテリー容量の保持が保証されます。距離は、Premium RWDが160,000km、Premium LR AWD・Model 3 Performance AWD・Model Y Lが192,000kmです(Tesla車両保証)。
旧名称のグレードや過去に購入した車両は、納車時に適用された限定保証が基準です。Teslaアプリの「仕様および保証」から、自分の車両に残っている保証期間と距離を確認できます。
保証で交換する場合、交換後のバッテリーの容量は、故障が起きる前の容量より低くなりません(車両の年数や走行距離などの要因は考慮されます)。容量を判定する測定方法は、Teslaが決めます(Tesla新車限定保証)。



容量が70%を下回っても、期間か距離を超えると対象外です。
保証対象になる不具合と自然劣化の違い
Teslaは、保証期間内に保証対象の欠陥の通知を受けた場合、その欠陥に関連する修理または部品交換を無償で行います。通常の損耗や劣化は、新車限定保証の除外事由です(Tesla新車限定保証)。
バッテリーは、時間の経過とエネルギーの使用で自然に劣化し、フル充電時の航続距離が徐々に減ります(Tesla公式の航続距離)。容量保証が保証するのは、70%の保持までです。70%以上を保っているバッテリーは、容量の低下だけでは保証の対象になりません。
航続距離の表示だけで劣化率や交換時期は決められません。自然劣化の見方と長持ちさせる充電方法は、テスラのバッテリー寿命を解説した記事で詳しく整理しています。
保証対象外になる損傷・改造・非認定修理
保証の対象外になる主な原因は、次のとおりです(Tesla新車限定保証)。
- 事故・衝突(バッテリー火災を除く)
- バッテリーが水をかぶった場合
- 作動した車両の警告または修理通知の無視
- 保証対象の欠陥を発見しながら、サービスセンターなどへの移動も、推奨された修理・整備も行わなかった場合
- Tesla以外の者や認可されていない者による整備・分解、不適切な修理・変更・改造
Teslaは、第三者のサービスセンターによる不適切な修理やメンテナンスが原因で発生した問題について、責任を負いません。保証対象外の修理やメンテナンスは、Teslaサービスセンターのほか、Tesla車以外の車両のサービスセンターでも受けられます(Tesla車両保証)。修理の依頼先の違いは、テスラの修理はどこでできるかをまとめた記事で比べています。
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バッテリー交換が必要か判断する方法


バッテリーの交換時期は、警告表示、健全性テストの%、Teslaサービスの診断の順に確認して判断します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
警告表示と航続距離の変化を確認する
バッテリーや航続距離の過度の劣化につながるハードウェア問題が起きると、Tesla車両がドライバーに通知します(Tesla公式の航続距離)。この通知を無視して生じた損傷は、バッテリー保証の対象外です(Tesla新車限定保証)。
新車限定保証は、車両の予測航続距離はバッテリー容量とは別の要因の影響を受けるため、容量の測定値として正確ではないと説明しています(Tesla新車限定保証)。



航続距離の変化だけでは、交換の要否は決まりません。
バッテリー健全性テストの結果を見る


バッテリー健全性テストは、新車時と比較したバッテリーのエネルギー保持量を%で表示します。
Teslaは、高電圧バッテリーのエネルギー保持量に懸念がある場合のみの使用を推奨しています。この機能が搭載されていない車両もあります(Model Y・Model 3(2017〜2023年)の取扱説明書)。
保証の容量基準は70%です。結果が70%に近いときは、サービスを予約して診断を受けます。保証で容量を判定する測定方法はTeslaが決めるため、最終的な判定はTeslaサービスの診断で出ます。
テストの実行条件と手順、劣化の目安、劣化を抑える充電方法は、テスラのバッテリー寿命をまとめた記事で解説しています。
交換を決める前にTeslaサービスの診断を受ける
Teslaアプリでサービスを予約すると、サービスチームがリモート診断を実行し、車両を事前に診断して、修理に必要な部品を注文できます(Tesla公式の来店準備)。診断の結果、速やかな対応が必要な場合は、より早いサービス予約日が案内されます。
保証サービスを受けるには、保証期間内にTeslaへ通知し、Teslaサービスセンターへ車両を持ち込む必要があります(Tesla新車限定保証)。Tesla以外の者や認可されていない者が先にバッテリーを整備・分解すると、その破損はバッテリー保証の対象外です。
事故・水害でバッテリーが損傷したときの車両保険


Teslaのバッテリー保証は、事故と水没による損傷を対象外にしています。
この場合の費用は、車両保険の契約条件で決まります。経年劣化は、一般的な車両保険の対象になりません。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
経年劣化は車両保険の対象にならない
車両保険は、偶然な事故で車に生じた損害に保険金を支払う保険です(日本損害保険協会)。
保険金が支払われない主な場合には、欠陥・摩滅・さびなどの自然の消耗による損害と、故障損害が含まれます。バッテリー容量が時間とともに下がる経年劣化や、部品の故障による交換は、一般的な車両保険の対象になりません。



車両保険が備えるのは、事故・水害などの偶然な事故です。
衝突・火災・水害は補償条件を確認する


バッテリーの損傷が衝突、火災、水害のどれによるかで、車両保険の扱いが分かれます。
次の表で、車両保険とTeslaのバッテリー保証を並べます。
| 損傷の原因 | 車両保険(日本損害保険協会) | Teslaのバッテリー保証 |
|---|---|---|
| 衝突・接触・墜落・転覆 | 偶然な事故の例。単独事故を対象外にするタイプがある | 対象外 |
| 火災・爆発 | 偶然な事故の例。補償を限定したタイプでは対象外 | バッテリー火災は対象(例外あり) |
| 台風・洪水・高潮 | 偶然な事故の例。補償範囲は保険会社と契約で異なる | 水をかぶった場合は対象外 |
| 自然の消耗・故障 | 保険金が支払われない主な場合 | 期間・距離内の不具合は対象 |
Teslaは、水没した車両について、事故と同様に保険会社へ連絡し、認定業者の点検を受けるまで車両を操作しないよう案内しています(水没した車両に関するガイダンス)。水没後の保険の扱いは、テスラの水没・冠水と車両保険をまとめた記事で解説しています。
バッテリー自体の火災は別です。バッテリー保証は、ドライバーのミスによる場合も含め、バッテリー火災による車両の損傷を対象にしています。火災の前にすでにあった損傷と、車両が完全に破壊された後の火災による損傷は対象外です(Tesla新車限定保証)。
免責金額・修理費・全損判断を確認する
車両保険は、免責金額(自己負担額)を設定できます。設定すると保険料は割安になりますが、事故のときの自己負担が増えます(日本損害保険協会)。
修理代が保険金額を超えるときは、保険金額が限度です(日本損害保険協会)。自家用の普通・小型乗用車の保険金額は、市場販売価格相当額が基準です(日本損害保険協会)。バッテリーの修理費が保険金額に近いときは、修理にするか全損にするかを、契約した保険会社の約款で判断します。
保険を使うかどうかは、免責金額と見積もりの修理費を比べて決めます。車両保険を付けるかはテスラの車両保険の必要性を解説した記事で、保険会社ごとの違いはテスラの自動車保険をまとめた記事で確認できます。
自宅充電の安さは条件で変わる!
同じ条件で太陽光・蓄電池の見積もりを並べると、充電費用の違いが分かります。
\テスラの自宅充電に合う太陽光・蓄電池の設置費用を比較/
Teslaサービスでバッテリー交換の見積もりを取る手順


バッテリー交換の見積もりは、Teslaアプリのサービス予約から始まります。
診断を受け、見積もりを確認し、サービスの実施前に承認します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Teslaアプリからサービスを予約する
Teslaアプリで、サービスの予約から見積もりの確認までを行う手順は、次の4STEPです(Tesla公式のサービス予約)。
Teslaアプリを開き、「サービス」をタップします。
サポートトピックを選択し、懸念事項を説明します。画面に表示された指示に従います。
診断が完了すると、Teslaアプリに通知が届き、サービス予約が可能になります。
「サービス」をタップし、「見積りを表示」をタップします。車両のサービスが実施される前に、費用の見積もりを確認して承認する必要があります。
見積もりなどの連絡は、Teslaアプリ経由で届きます。来店するときは、公的身分証明書、有効な保険証明書、所有権証明書、保証内容の詳細を持参します(Tesla公式の来店準備)。
見積書で確認する費用・保証・作業内容


見積もりでは、費用、保証、作業内容の3点を確認します。
費用は、保証範囲内の問題なら発生しません(Tesla公式の来店準備)。保証の対象外なら修理費用を支払うため、承認する前に金額を確認します。
保証は、Teslaの店頭またはオンラインで購入されたTesla製部品が、部品、板金および塗装修理限定保証の対象です。車両用高電圧バッテリーは、部品の購入日から4年または80,000kmのいずれか早い方までで、Teslaが取り付けた場合はTeslaの工賃にも適用されます(Tesla部品保証)。
作業内容は、保証修理の場合、新品、再調整部品、再生部品のどれを使うかをTeslaが決めます(Tesla新車限定保証)。
バッテリー交換以外の維持費は、テスラの維持費をまとめた記事で整理しています。



見積もりは金額だけでなく、保証の適用欄まで見ましょう。
テスラのバッテリー交換費用に関するよくある質問


まとめ|保証条件と診断結果を確認して交換費用を判断しよう
テスラのバッテリー交換費用は、原因が保証の対象か、診断の結果は何かで決まります。
金額は、Teslaアプリで受け取る見積もりを、承認する前に確認します。
- 保証期間・距離内の不具合は、Teslaの保証で無償修理
- Model 3・Model Yは、8年と距離のどちらか先まで容量70%を保証
- 経年劣化は車両保険の対象外。事故・水害は契約条件で決まる
- 交換の要否は、警告・健全性テスト・Teslaサービスの診断で判断
- 金額は、承認する前に、アプリの見積もりで確認する
自宅充電の安さは条件で変わる!
同じ条件で太陽光・蓄電池の見積もりを並べると、充電費用の違いが分かります。
\テスラの自宅充電に合う太陽光・蓄電池の設置費用を比較/